WordPress 子テーマとカスタマイズ

前回の記事では、WordPressのテーマについて取り上げました。今回は親テーマの特性を継承した子テーマについて説明していきたいと思います。サイトを運営していくと、その性質や目的にあったテーマを選んだとしても、必ず細かいカスタマイズをしたくなります。テーマのオリジナルファイルに手を加えても実現可能ですが、テーマのアップデートなどでファイルが書き換えられてしまうと、この変更は元に戻ってしまいます。これを避ける事が子テーマを利用していく最大の理由です。さて実際の手順を見ていきたいと思います。

(1) WordPressのテーマが格納されているwp-content/themesフォルダに子テーマ用のフォルダを作成します。これが子テーマの名前となります。
(2) 子テーマのフォルダに、style.cssファイルを作成します。文字コードはUTF-8とします。
(3) style.cssファイルの中に以下を記述します。

/*
Theme Name: Twenty Twelve Child
Template: twentytwelve
*/

@import url("../twentytwelve/style.css");

Theme Name: 任意の子テーマの名前にします。
Template: 必ずthemesフォルダ内の親テーマのフォルダ名を指定します。
@import url(“../twentytwelve/style.css”); 親テーマのスタイルシートをインポートします。

(4) スタイルシート以外のファイルで、親テーマからカスタマイズしたいファイルは、新規あるいは親テーマのファイルを編集して子テーマのフォルダに保存します。
(5) 子テーマフォルダ中のファイル設定が、親ファイルの設定に上書きされて有効になります。ただしfunctions.phpを子テーマに置くには少し専門的な知識が必要となります。

以上が子テーマの作成方法と、大まかなカスタマイズの手順となります。次回からは、公式テーマtwentytwelveの子テーマをカスタマイズしていく方法について説明していきたいと思います。

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