Inkscapeで描画する際に、まず憶えておいた方が良い「レイヤー」の概念と利点について今回は取り上げたいと思います。
レイヤーの概念
レイヤーの概念を理解するのに、例を挙げて説明していきたいと思います。
この円の上に次の様な黄色の四角形をレイヤー2で描画することにします。
従って全体としては、レイヤー1の円とレイヤー2の四角形が重なり次の様になります。
この状態は、レイヤー1、レイヤー2の図形が層状の平面上に、それぞれ書かれており、Inkscapeの画面上では上から俯瞰して見ている様なイメージとなります。
レイヤーの利点
レイヤーを指定して描画する利点や理由を考えてみましょう。
(1)レイヤー指定により図形のグループ分けが可能となる。
(2)特定レイヤーを表示/非表示にする事ができる。
(3)レイヤーを重ねる順番を変える事ができる。
(4)特定のレイヤーを編集可/不可にして作業ができる。
この図形のレイヤーの順番を入れ替えると見え方は次の様になります。
まとめ
以上、レイヤーの概念を説明してきましたが、レイヤーを指定して対象を描画することで非常に編集がしやすくなります。例えば、メインの描画物と背景の描画を別々のレイヤーで描いていく事などが考えられます。
次回は、Inkscapeでの実際のレイヤー操作方法について説明したいと思います。
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